イラストレーターの年収低すぎ!?フリーランスが安定した収入を得るために必要な3つのこと

イラストレーターになりたいと思っている人は多いですが、あなたはフリーランスのイラストレーターの収入がいくらくらいなのか知っていますか?

よく、イラストレーターの収入は低いと言われていますが、実際のところはどうなんでしょうか。

今回は、イラストレーターの収入の実態と、安定した収入を得るために必要なことについて書いていきます。

フリーランスのイラストレーターの収入は?

イラスト 執筆 画像

イラストレーターとして活動するには会社に勤めるかフリーランスとして仕事を取るかの主に2種類存在します。

2つの働き方で気になるのはもちろん収入的な面ですよね。

まずはフリーランスの年収を紹介したいと思います。

 

フリーランスのイラストレーターの年収

100万円未満:52.5%

200万円未満:24.6%

350万円未満:13.1%

500万円未満:5.7%

800万円未満:1.6%

800万円超過:2.5%

日本イラストレーター協会より引用

2006年に日本イラストレーター協会が実施したアンケートによると、フリーランスのイラストレーターの平均年収は261万円で、そのうちの半分以上が年収100万円未満というのがイラストレーターの現状です。

 

イラストレーターの平均収入は年数に比例する

プロのイラストレーターになって何年目ですか?

1年未満:11.4%

1~3年未満:27.2%

3~5年未満:30%

5~10年未満:20%

10年超過:11.4%

イラストネタまとめより引用

上記のイラストレーターの年収についてのアンケートと、同じく日本イラストレーター協会が行ったプロの「イラストレーターになって何年目ですか?」というアンケートを比較すると、一般的にイラストレーターになって5年未満の間は、収入はかなり少ない傾向にあります。

そのため、最初のうちはアルバイトをしたり、他の仕事と兼業している人も少なくなく、多くの人は10年以内に辞めてしまいます。

 

しかし、長く続けていくにつれて、実績や知名度も上がり、1つ1つの仕事の単価を上げることも出来るので、収入も高くなっていきます。中には、イラストレーターで年収1000万円以上という人もいるので、まずは辞めずに長く続けるということが大切です。

 

働いた分だけ収入が増える!

基本的にフリーランスとしてイラストを描いていく場合は「1枚で〇〇円」というような単価になります。

そのため、イラストを描けば描くほど収入が増えるのはもちろんですが、イラストを描かなけらば、また仕事をもらえなければ収入は一切なくなります。

そのためイラストレーターとして活動するだけでなく、類似した仕事であるデザイナーなどの仕事にも取り組まれると収入源を増やすことができます。

 

フリーランスと企業勤めのイラストレーターの収入の違い

会社勤め 画像

フリーランスのイラストレーターと会社勤めのイラストレーターの収入はどう違うのでしょうか?その違いを見ていきます。

企業勤めのイラストレーターの平均収入

一方、企業に就職してイラストレーターや制作会社のデザイナーとして仕事をしている人の平均年収は300万円から500万円です。

よく、イラストレーターやデザイナーの収入は低いと言われていますが、企業に就職してイラストレーターとして仕事をする場合は、収入は他の職業と比べてもそこまで差はありません。

 

会社勤めのイラストレーターは収入が一定

フリーランスと会社勤めのイラストレーター最も大きく異なるのが、フリーランスの場合は働いた分だけ収入が増えるが、働いた分しか収入にはならないのに対し、会社勤めのイラストレーターの収入は一定で毎月決まった額が給料として入ってきます。

なので、フリーランスのイラストレーターの場合は、始めたてのうちは思うような収入を得られないことも多いですが、企業勤めのイラストレーターの場合は、大きな収入は望めませんが、最初から安定した収入を得ることが出来ます。

 

しかし、逆に言えばどれだけ働いても収入は変わらないので、会社勤めの場合は繁忙期や納期が近い時期には家に帰らず、会社に泊まって残業をすることも少なくなく、

それでも収入は一定で大きく増えることはないため、仕事の大変さに比べて収入が少ないため、辞めてしまう人も多いです。

 

また収入以外にもフリーランスのイラストレーターと会社勤めのイラストレーターには大きな違いがあります。

収入が安定しないデメリットがフリーランスにはありますが、自由な働き方や人間関係のストレスから解放されるなどフリーランスのイラストレーターだからこそのメリットもあります。

 

イラストレーターへの依頼の料金相場

イラスト 相場

フリーランスのイラストレーターに仕事を依頼する場合は、基本的にイラスト1枚当たりいくら、という料金設定になっています。この1枚当たりの単価はその人の実績や人気によって大きく変わります。

特に、イラストレーターになったばかりの頃は、どのくらいの料金が適切かわからないと思いますが、特に注意したいのは間違ってもタダでは描いてはいけないということです。

 

タダで描いてしまうと、お互いに「タダだからこのくらいでいいか」と思ってしまい、そうなるとあなたの実力を正しく評価してもらえなくなってしまいます。

また、一度タダで描いてしまうと、その後に値段を上げるのが難しくなってしまうので、必ず話し合って適切な料金を頂くようにしましょう。

 

以下に、イラストレーターに依頼する場合の料金相場を書いていきますので、参考にしてみてください。

ラノベイラスト

  • 表紙イラスト:10万円
  • カラー口絵:2〜3万円
  • モノクロ挿絵:1万円
  • モノクロカット:5千円
  • 一冊当たり(表紙+口絵+挿絵5枚以上):20万円前後

 

小説、雑誌、本のイラスト

  • 文庫本表紙:6〜10万円
  • 週刊誌挿絵:2万〜3,5万円
  • 雑誌表紙:5〜60万円
  • 雑誌カラー:1,8万〜3万円
  • 雑誌カラーカット:数千円〜3万円
  • 雑誌モノクロ挿絵:5千円〜3万円
  • 地方新聞の挿絵:5千円〜1万円
  • 三代新聞の挿絵:4万円

 

アプリ・ゲームイラスト

  • キャラクターデザイン:1〜5万
  • 背景ありキャラデザ:1万〜10万円

 

Webサイトのヘッダー、アイコンなど

  • ヘッダー画像:5万円〜10万円
  • バナー画像:5000円〜3万円
  • アイコン画像:3000円〜5000円

 

ポスターイラスト

  • ポスター:1万円〜10万円
  • デジタルポスター:5000円〜5万円

サイズなどによっても、大きく価格は変わります。

 

フリーランスのイラストレーターが収入を上げるには?

イラスト 収入

ここまでの話で、フリーランスのイラストレーターは収入が低いから諦めた方がいいかも、と思ってしまったかもしれませんが、決してそんなことはありません。

フリーランスのイラストレーターの中には、バイトをしながらたまにイラストの仕事をするくらいの自称イラストレーターもいれば、若くてもしっかりと収入を得て、楽しく仕事をしているプロのイラストレーターもいます。

そんな、プロのイラストレーターとして、収入を上げていくために重要な3つのポイントをご紹介します。

 

1.描くスピードと単価を計算する

イラストレーターが収入を上げるには、イラスト1枚当たりの単価を高くするか描くスピードを上げて数をこなすかのどちらかしかありません。

しかし、数をこなすとは言っても1ヶ月に描ける数には限界があるため、まずは生活するのに必要なお金を考慮しながら、計算して単価を決めなければいけません。

 

例えば、まず1ヶ月生活するのに15万円必要だとして、イラストを1枚描き上げるのにかかる時間が5日、+クライアントからのチェックとリテイクを合わせて6日とします。

すると、1ヶ月は30日間なので休みなく働いたとして、30÷6で1ヶ月に描き上げられるイラストは最大5枚なので、生活費15万円を稼ぐためにはイラスト1枚当たりの単価は最低でも3万円以上に設定しないといけません

また、30日間休みなく働くのは不可能なので、実際にはもう少し単価を上げるか、1枚当たりの描くスピードを上げなければいけません。

というように、フリーランスでイラストレーターをやっていくためには、ただ闇雲に仕事を取るだけでなく、日々こういった計算をした上で仕事をこなしていかなければいけません。

 

2.ポートフォリオサイトを作る

これはイラストレーターに限らず、クリエイター全般に言えることですが、フリーランスで仕事をしていくためには、ポートフォリオをしっかり作るというのが非常に重要です。

特に今の時代は、個人でもインターネットやSNSを使って多くの人に自分を発信することが出来ます。自身のポートフォリオサイトで、自分の作品を展開したり、ブログで自分の持っている知識やスキル、考え方や想いなどを発信することで、あなたのファンが格段につきやすくなります。

 

しかし、なかなかインターネットに苦手意識を持っている人も多く、まだまだサイトやブログを上手く活用できているフリーランスは少ないです。

しかし、今の時代はサイトやブログが非常に重要な集客、営業ツールになるので、ぜひ自分のポートフォリオサイトを持っていなければ、作ってみてください。

 

3.イラストレーターとして個性を磨く

イラストレーターが収入を上げるためには、スキルを磨くことも重要ですが、もう一つ重要なことがイラストレーターとしての「個性」を磨くことです。

世の中にはイラストが上手い人はたくさんいますが、その中で安定して仕事を獲得し、収入を上げていくためには、他の人には頼めないようなことが出来るようになることが必要です。

イラストレーターが個性を磨くためにやるべきことは2つ。

 

オリジナルの世界観を創る

オリジナルの世界観を創るとはどういうことかというと、他の人とは違う独自の画風や雰囲気を出したり、オリジナルのキャラクターを生み出すことです。

オリジナルの世界観を創ることが出来れば、高単価で仕事を獲得出来るようになったり、あなたのファンがついて向こうから仕事の依頼が入ってくるようにもなります。

 

そのため、他のイラストレーターさんのイラストを真似したり、版権イラストを多く描くよりも、とにかく自分オリジナルのキャラをたくさん描いて、まず自分独自の世界を創りましょう。

もし、自分のオリジナルキャラクターが人気キャラとして有名になった場合、もう自分がイラストを描かなくても、企業がそのキャラクターをグッズ化したり、メディア化することで、その売り上げの一部を得ることが出来るようになります。

そこまで行けば、イラストレーターの仕事だけで1000万円以上の収入を得ることが出来るようになります。

 

イラスト以外の知識やスキルを身につける

例えば、イラストのスキルだけでなく、デザインやプログラミングのスキルを持っていたり、マーケティングやWebの知識を持っているなど、他の知識やスキルも持っていることで、それだけで他のイラストレーターよりも単価の高い仕事を取れるようになったり、仕事が取りやすくなります。

また、仕事を獲得出来る窓口が増えるので、デザインの仕事を頼まれて、そのついでにイラストの仕事も一緒に頼まれるという逆のルートから仕事を獲得出来る場合もよくあります。

 

まとめ

以上、イラストレーターの収入について書いてきました。イラストレーターに憧れているという人は多いですが、この職業は収入的にも仕事内容的にも決して楽な仕事とは言えません。

そのため、何も知らずになんとなく目指してしまうと、理想と現実とのギャップから、イラストレーターという道を諦めることになります。

 

本気でイラストレーターを目指すなら、今からしっかりと収入や仕事内容、その大変さをしっかりと理解することが大切です。

そうすれば、プロのイラストレーターとして、自分の好きなことを仕事にし、毎日充実した人生を送ることが出来るようになるでしょう。

 

またプロのイラストレーターになるために技術以外にも必要なことがあります。

【稼ぐイラストレーターになるために必要な技術以外の3つのこと】で技術以外に自分に何が足りないのか確認しましょう!

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