【ジト目にタレ目に切れ目】イラストの描き分け簡単!目の描き方全種類

キャラクターの命は顔!と言われるほど、顔全体のバランスや目や口などの顔のパーツはイラストを描く上で重要なポイントになってきます。

その中でもキャラクターの個性を一番表現できるのが「目」です。

自分のイメージや描きたいキャラクターを思い通りに描けるようになるための1歩として、基本的な目の描き方からいろんな目を描き分けられるように練習をしていきましょう!

今回は具体的に目の描き方についてイラスト付きで紹介していきます!

 

キャラの印象は目で決まる!

目の大きさや形、色、デザインなどいろんな要素がある目は、描き方によってキャラクターの印象を大きく左右します。

「萌えキャラ」と聞いたら大きな瞳でキラキラした目をイメージする人が大半だと思います。そのイメージの定着からわかるように、キャラクターにとって目は印象を決める大事な要素になります。

 

例えば、そのイメージした「萌えキャラ」が男性の目のような切れ長の目だったらどうでしょうか?「萌えキャラ」ではなく「かっこいい女の子」という印象に変わると思います。

目の形や大きさ1つでキャラクターの印象は一瞬で決まります。だからこそ、イメージに合わせていろんな目を描けるようになることが重要です。

 



女性の目の描き方と意識すること

では、まず大きな分類として、女性・男性の目を描き分けるコツを見ていきましょう。まずは女性の目の描き方について学びましょう。

意識すること

女性の目の種類はとても豊富です。基本的には瞳は大きく、丸みのある形をイメージして描くのがコツになります。また、まつげと二重幅を描くことで女性らしさアップし、男性の目との差をつけることができます。

  1. 瞳を大きめに描く
  2. 丸をイメージし、柔らかさを出す
  3. 上下まつげを生やし女性らしさを出す
  4. 二重幅を描き瞳の大きさを主張する
  5. 目のハイライトを多めに入れる

 

上記に女性の目を描く時に意識することをまとめました。

女性でも男性のように細く、切れ長な目のキャラクターを描く時はまつげや二重幅、ハイライトなど工夫をして差別化することがポイントになります。

 



目を描く流れ

次に女性の目を描く流れを説明します。今回は基本的な丸い女性の目を題材に描いていきます。

まず大体の大きさや形を描いて顔に合うように調整します。

まぶたのラインを引いていきます。この時に丸い感じを出すために山型にカーブをつけましょう。また、まぶたに厚みをつけると女性らしさがでます。



 

瞳の位置を確認しながら描いていきます。今回は丸めに描くので、まん丸に大きく描き込みます。丸さと大きさを主張するためにまつげと二重幅を追加します。

最後に目のハイライトをつけて完成です。

 



男性の目の描き方と意識すること

次に男性の目の描き方を見ていきます。男性でもクールキャラ、元気キャラ、少年など年齢や性格によって描き方を変えることがポイントになってきます。

意識すること

まず男性の目は細めに描き、瞳を大きく描きすぎないように気をつけましょう。二重幅やまつげは描きすぎず、女性と差別化できるようにしましょう。

  1. 縦幅は狭く細めに描く
  2. 瞳は大きくなりすぎないように描く
  3. 二重幅やまつげは描きすぎない
  4. キャラによって瞳の大きさを変える

 

上記に男性の目を描く時に意識することをまとめました。

男性を描く時には切れ長で細い目を描くことが多いですが、少年のような幼い男性を描く時は瞳を女性のように大きく描いたり、二重を描くことでキャラの印象を変えることができます。

 



目を描く流れ

次に男性の目を描く流れを紹介します。今回は男性の基本的な大きさの目を描いていきます。

まず大体の大きさや形を描いて顔に合うように調整します。

まぶたのラインを描いていきます。男性の目の場合はなるべく平行なラインにします。まぶたの厚みは厚くなりすぎないように意識しましょう。

 



 

瞳の位置を確認しながら描いていきます。瞳を女性より小さめに描き、少しだけ鋭いイメージを表現します。綺麗めな男性を描きたい場合は、まつげと二重幅を追加します。

最後にハイライトをつけて完成です。

 



描き分け完璧!目の描き方全種類

基本的な描き方がわかったら、いろんな目を描けるようになりましょう。

冒頭に話したように、キャラクターの印象は目の形や大きさによって一気に変わります。自分のイメージにあったキャラクターを描けるようになるためにそれぞれ描き方を学んでいきましょう。

 

ジト目

ジト目というのは、まぶたが平行に半分ほど閉じていて、少し睨んでいるように見える目のことです。「不審」「呆れる」「見下す」「敵意」のような感情がある状態のキャラクターに使うことが多いです。

ジト目をうまく描くポイントはこの通りです。

  • まぶたは平行に描く
  • 瞳は半円のような形にする
  • 目のハイライトは少なめにする

ジト目のイメージがつかない人は、半目をイメージするとわかりやすいと思います。簡単にいえば、通常の目のサイズを半分にして描けばジト目になります。

 



つり目

つり目というのは、目尻が目頭よりも上がっており怒っているように見える目のことを言います。きつい性格のイメージがあるキャラやツンデレキャラ、クールなキャラに使われます。

つり目をうまく描くポイントはこの通りです。

  • 目尻を目頭よりも上につり上げる
  • 下まぶたも幅に合わせてつり上げる
  • 柔らかい印象にする場合は上まぶただけつり上げる

どのくらい上につり上げるのか、その具合によってキャラの見え方や性格も変わります。

 



たれ目

たれ目というのは、目尻が目頭よりも下がっており気が抜けたように見える目のことを言います。おっとりした性格のキャラや天然キャラ、不思議キャラなどに使われることが多いです。

たれ目をうまく描くポイントはこの通りです。

  • 目尻を目頭よりも下に下げる
  • 下まぶたも幅に合わせて下げる
  • ジト目と組み合わせる

つり目と同様に、たれ具合によってキャラの印象は変わってきます。また、たれ目のキャラで眉毛はつり上げるように描くと、企みがあるような印象になります。

 



怒った時の目

怒った時の目は、瞳の大きさとハイライトの量で大きく印象が変わります。さらに、目自体の工夫の他にも眉毛や眉間のシワなどをうまく利用して表現してみましょう。

怒った時の目をうまく描くポイントはこの通りです。

  • 若干つり目を意識して描く
  • 瞳のハイライトは少なめにする
  • 眉毛を上につり上げる
  • 眉間にシワを寄せる

怒り度合いによっては、瞳の大きさを小さくして目を見開いているようなイメージで描くとより怒りを表現できます。また、目の周りに影を描くのもポイントです。

 



微笑む目

微笑む目は、まぶたを閉じており瞳が見えない場合と少し目を細めており瞳が見える場合の2種類があります。嬉しい感情のときや笑っている顔によく使います。逆に悲しい時や企みがあるときなど、シーンによっていろんな使い方ができます。

微笑む目をうまく描くポイントはこの通りです。

  • 目を開けた状態の半分の位置に描く
  • 開いている場合は上下まぶたを山型に描く
  • 瞳は上下まぶたに接触するように描く
  • 眉毛で感情をうまく表現する

微笑む目はいろんなシチュエーションを表現できるので描くのが難しいですが、コツをつかんで描けるようになるとキャラの表現の幅が広がります。

 



目の色の塗り方

キャラクターのイメージにあった思い通りの目を描けるようになったでしょうか?

目をうまく描けるようになった次は、色ぬりに挑戦してみましょう。色ぬりの仕方によっても印象がガラッと変わってきますよ!

 

基本的な目の塗り方

まず目の白目の部分を塗りつぶし、瞳の中のベースを塗っていきます。完成のイメージの色に合わせて色を選択しましょう。

ポイントは完成イメージの色よりも薄い色をベースに塗ることです。例えば、青い瞳にするならベースの色は水色、赤い瞳にするならベースは薄いピンクなど、色味に合わせて色を選びます。



ベースを塗ったら濃い色で影や目の柄を塗っていきます。濃い色を何段階に分けてグラデージョンにすると奥行きのある瞳になります。最終的に理想の瞳の色になるように色を選びます。

影をつけたら目の中にハイライトを付け足して存在感を出していきます。明るい色を使って柄を描いたり、反射光を入れていきます。



レイヤーのブレンドモードを使って明るく発光させたり、色を透かせたりしながら透明感を出すこともできます。

 



目の色塗りの応用編

基本的な目の塗り方ができたら、キャラに目をなじませるために目の影を付け足し、まぶたの色を調整してみましょう。まず目全体に影をつけてさらに奥行きと立体感を出していきます。

紫の濁った色を選択し、まぶたの下に目の半分ほど塗りつぶします。そのレイヤーのブレンドモードを「乗算」に変更し、不透明度を調整しましょう。

 



 

影をつけることで目の奥行き感と立体感が増しました。

 

次にまぶたの色を変えていきます。まぶたの色を変えることで目が肌に馴染んで、目だけが浮いて見えるのを防ぐことができます。また、色を変えると垢抜けた印象になり可愛らしさが出ます。

まぶたの線画があるレイヤーの上に新規レイヤーを選択し「クリッピング」を押しましょう。クリッピングになった状態でまぶたの縁を任意の色でなぞっていきます。

「エアブラシ」などのふんわりしたブラシを使ってグラデーションになるように塗るのがポイントです。まぶたの色の調整が終わりました。瞳の色ぬりをしただけの目と、影の追加&まぶたの色調整をした目を比較すると上の画像のようになります。

基本的な色塗りができるようになったら、ワンステップ上の応用テクニックも試してみましょう。

 



まとめ

今回は目の基本的な描き方から描き分け、色塗りまで、目をうまく描くためのポイントをお話ししました。

冒頭で話した通り、目はキャラクターの印象を決める大切なパーツです。自分のイメージ通りにキャラを描くために目の練習は欠かせません。

いろんな目を描き分けられるようになって、キャラの個性を出せるようになりましょう。

 



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