イラストを描くときに自分のイラストの個性ってどんなものだろう?そう悩んだりすることはありませんか?自分で自分の個性ってなかなか気づきにくいですよね。
そこで今回は自分のイラストの「個性」について話していこうと思います!
目次
そもそもイラストになんで個性って大切なの?
個性がないと言われるイラストは、どこにでもありそうな、いろんな人が描いていそうなイラストで、自分の強みが出せていないイラストですよね。じゃあなんでそもそも個性って大切なんでしょうか?
「個性がない」って言われるとなんか凹みますよね。
個性がないとあなたは世の中のありふれたものや人にかき消されて、沼にズブズブ落ちていくように埋もれていってしまいます。
その沼から這い上がろうとしても、1歩1歩の足取りが普通のアスファルトを歩いている人の1歩と比にならないほど労力を消費します。
そうなると世の中に遅れをとってしまうし、あなたのイラスト上達スピードやイラストレーターなどの将来の夢を叶えるのがどんどん遅くなっていってしまいます。
それってすごく勿体ないことですよね。個性が出ていてアスファルトの上を歩いている人はこんなにも簡単に成長しているのに自分かこんなところで足止めを食らっているなんて…。
だから個性があるというのは世の中的には認められるしすごく必要だと言われているんですよね。
個性あるイラストとはなんなのか?
よく個性がないイラストだ〜とか言いますが、そもそも個性って何か考えたことありますか?
この個性っていう言葉の定義ってすごく曖昧ですよね。ちなみに、インターネットで調べると「個性(こせい)とは、個人や個体の持つ、それ特有の性質・特徴。特に個人のそれに関しては、パーソナリティと呼ばれる」と出ます。
つまり簡単に言えば、その人らしさや特徴、他人とは違うところみたいな意味です。
例えば、イラストがものすごく上手いとか、表現が独特だとか、足が速いとか。でもよく考えてみてください。果たしてこれは個性なのでしょうか?正確に言えば「スキル」ではないでしょうか?
よく「個性」は「スキル」に間違われて捉えられてしまいます。イラストならすごくかわいいキラキラ系とか毒々しい感じとか。他にはないような雰囲気は持っているのですが、それって描く人の単純な「スキル」だと思いませんか?
私たちがよくこだわる「個性」というのは「表面的な個性」です。服装などの見た目もそう。
他人からいいと思われるもの、慕われる個性を選んでその個性を演じています。その個性を演じることで人気になったり憧れの眼差しを向けられるからです。
「かわいいキラキラ系イラスト」があなたの個性ならそれはそのイラストが好きな人から慕われるために「スキル」を駆使して自分を演じていると言えます。
かわいいキラキラ系のイラストがあなたの個性なら、あなた自身の存在はなんなんですか?あなたからその「スキル」がなくなってしまったらあなたは何なんですか?ということです。
大切なのは結局なんなのかというと、「個性をすべて排除して自分の素を考える」ということです。自分の演じている個性をすべて剥ぎ取って見ることで、あなた自身を見つめることができます。
個性を出すにはどうしたらいいのか?
自分の素を見つけて本当の意味での「個性」を出すにはどうしたらいいでしょうか?個性を出すためのコツが2つだけあります。
共通点を見つける
私はよく自分が描いたイラストを最低5枚並べてすべて見比べました。その中でかっこいいとかかわいいとか、そいう部分は全く抜きにして自分のイラストたちの「共通点」を探します。
個性というのは自分が「自然に」どんどん積み重ねてきた中で「自然に」出てきた他人との差。見つけた共通点が他人のイラストやデザインとかぶっていないかを見て考えるようにすると、自分の強みがわかるようになってきます。
個性を出そうとしない
さらには「個性を出すと意識することをやめる」のも大切です。
自分の個性がどうこうと言うよりも、見てくれる相手がどんなイラストを見たいのかとか、相手がどんなイラストを見たら満足な気持ちになるのかを考えて勉強するようにします。
そうすると自然と、あなたのイラストをみたい!好き!と言う人が集まってきます。
その人たちを満足させるためにあなたも努力を積み重ねていくと、自然と差が出てきて「個性」と呼ばれるものが出来上がってくると思います。
無理やり他者と差別化するとしたら…
本当の意味での「個性」を出すというよりも他者とは違うイラストを描きたい場合は次の3つのことを意識しましょう。
他者やライバルのイラストを徹底的に分析
他のイラストレーターの作品をひたすら分析して、それぞれの人のイラストの特徴を調べます。
画風や色彩や表現方法などを見て、それぞれのイラストレーターがどこに個性があるのか分析します。
そして、調査して被らないような特徴を自分のイラストに施します。
色彩で差別化する
差別化の代表例としてあげられるのは色彩です。
あなたの作品全体を通して、暗めの色をよく使うようにしたら、「暗めのイラストを描く人だ!」と周りから認識され、それが個性になります。
そうすれば、暗い雰囲気のイラストの依頼が特に殺到するようになるでしょう。
一部分を特に強調する
これはかなり簡単な差別化ですが、自分の描きたいイラストとはそぐわない場合もあります。
キャラクターの腕や鼻や顔全体など、どこかの部分を特化して大きくしたり小さくしたり、とにかく奇抜なイラストを描き続ければ個性になります。
一部のマニアックなファンはできるかもしれませんが、大衆的な人気はなくなる可能性が大きい諸刃の剣作戦です。
最後に
あなたのイラストがより良いものになるために、今すぐにでも自分のイラストの共通点を探して見ましょう!他人に自分のイラストの特徴を聞くのもすごくいいですね。
客観的な意見はいろんなことに気づかされていい影響になるので人の意見を取り入れることはすごく効果的です。
では今回はこの辺で!