デザイナーとしてロゴの制作の仕事はたくさんあり、比較的受けやすい仕事ではあるでしょう。
どのようなロゴがどんなターゲットに好まれるのかを知っておかなければなりません。
今回は各ターゲットに好まれているロゴの例をご紹介します。
男子に大人気のかっこいいロゴ3選
男子はカッコいいものに惹かれることが多々あります。ロゴというものはその企業などの製品、商品を購入すると刻印されていることが多いです。
そのためロゴはターゲットに合わせたものを作る必要があります。
今回は男子から好まれているロゴ3種をご紹介します。
Supreme(シュプリーム )
Supremeは男性に人気のファッションブランドです。
赤色の背景に白くFutura(フォントの種類)のフォントで「Supreme」と書かれているとてもシンプルなロゴです。
シンプルである故に使いやすく、ロゴのステッカーはそれだけで1,000円以上の価格で売買されているほどです。
MAGLIETTA(マリエッタ)
MAGLIETTAのターゲットは35~42歳と少し大人な男性向けで「男子」と表現したら怒られてしまうかもしれませんね。
ですが、このバーコードが組み込まれたロゴは少し子供心をくすぐりますね。
adidas(アディダス)
adidasは男性をターゲットにしたファッションブランドですが、最近では女性も人気が出ていますね。
adidasといえば、特徴的なのがロゴに含まれている3本の平行線ですが、この3本線が入っているだけで、「あ、これはadidasの製品だな」と分かるほど認知度が上がっています。
ロゴにはただ認知度が上がりやすいものではなく、「汎用性が効きやすい」というのも重要な要因です。
女の子に人気の可愛いロゴ3選
女性は男性よりもファッションにはこだわりを持つ分、ファッションブランドはロゴにこだわっています。
また、女性だから可愛くすれば良いということでもなく、自然と惹かれるような付加価値を持ったロゴが人を引き付けるのです。
今回は女性に人気のブランドから3種類のロゴをご紹介します。
angie(アンジー)
かわいいウサギがシンプルに仕上がった、ケーキとサンドイッチのお店ロゴ。
白×ネイビーブルーの配色がスッキリとした印象を与えています。ウサギの顔が半分だけでているところが可愛いと人気です。
Yves saint Laurent(イヴ・サンローラン)
Yves saint Laurentのロゴは頭文字の「Y・S・L」を使ったシンプルなものですが、特に凝った組み合わせではなく、ただ繋げたという印象でしょう。
この気取らなさが一部の女性に好まれていてステッカーや紙袋にも値段がついて売買されています。
CHANEL(シャネル)
言わずもがな、高級ファッションブランドの代名詞とも呼べるCHANEL。
CHANELの名前はフランス出身の有名デザイナー「ココ・シャネル」から来ています。そしてこの「CC」のロゴもデザイナーの頭文字から用いられています。
今までこのようなアルファベットを左右反対にするロゴは多くありましたが、装飾としてゴールドやシルバーなどのゴージャス感を表現することによって認知度が広がりました。
大衆受けの良いシンプルなロゴ3選
ロゴはそのブランドの顔に当たります。
大衆に認められるためにシンプルなロゴにするブランドは多いですが、それだけでは記憶に残すことはできません。
今回はシンプルにも関わらず視覚から記憶に残っているロゴをご紹介します。
MacDonald(マクドナルド)
MacDonaldは低価格でクオリティの高いハンバーガーを提供するファーストフード店です。日本人であれば誰でも一度は利用したことのあるでしょう。
特徴的なのがそのロゴです。赤色の背景に黄色の文字で「M」と書かれたあのロゴはシンプルにも関わらず、遠くからでも認知が出来ます。
色彩の関係上、赤色と黄色はお互いに目立たせる効果があります。ロゴを制作する際にはこの「配色」も意図を持って行うと良いでしょう。
JR(ジェイアール)
JRは日本で一番大きい鉄道会社です。
ただローマ字で「J・R」を繋げただけの簡単なロゴですが、見間違いが起こらない程のシンプルさが「JR」の看板を見た人に認知されやすくなっています。
ただ、ロゴにこだわるのではなく、その使用用途まで考えられたロゴです。
Google(グーグル)
Googleのロゴは何度も変わっていることをご存知ですか?(左から右へ)
以前まで「Google」という社名に各文字に青色・赤色・黄色・緑色の配色をしているだけのとてもシンプルなロゴでしたが、最近になってさらにシンプルなものになりました。
色の種類は今までと同じものを使用し、「G」の一文字に変更したのです。しかし、ユーザーには違和感なく利用され続けているのが凄いですね。
勝負に出ている独特なロゴ2選
先ほど、ロゴはブランドの顔だ。と言いましたが、その顔がどれほどまで目立つことが出来るかということもブランディングにおいて重要な要素です。
今回はとても独創的で一度見れば忘れることが出来ないであろうロゴ2種をご紹介します。
白一(シロイチ)
白一は牛乳生アイスを提供している会社です。ターゲットが若者ということもあり、白一のロゴもかなり独特なものになっています。
背景が白いので分かりににくいですが、白い文字で縦に「白一」と書いてあります。
遊び心のあるロゴにすることでファンがついているようです。
Negative Panda(ネガティヴパンダ)
白い背景に対して半円と円しかないのにも関わらずパンダに見えますね。
「白一」のようにロゴを見ている人に想像させることで「面白さ」が生まれます。
このような相手に考えさせるロゴは「凝っているロゴ」として、ファンが付きやすくなります。
ロゴの失敗例2選
ロゴはターゲットに認知されることで初めて意味を持ちます。
つまり、ターゲットやその他大衆がそのブランドイメージを悪く持つようなロゴは良くありません。
今回は過去にロゴを変更したことによって大衆から認知を得たロゴ2種をご紹介します。
Starbucks(スターバックス)
誰でもStarbucksの緑の配色で人魚が描かれたロゴを知っているでしょう。
しかし、そんなStarbucksが開業当初、リアルに黒で描かれた人魚のロゴだったことはご存知でしょうか。(下の画像)
今ではStarbucksの一号店「Starbucks シアトル店」のみこのロゴを使用しています。
このロゴに対して「何か怖い」「カフェのロゴとは思えない」という意見が相次ぎ、今のロゴに変更されたのです。
しかし、今では「一号店のみで見られるロゴ」だとプレミアが付いてるのです。
Apple(アップル)
Appleのロゴは上の画像のように短期間で変更してきました。
中には「え、こんなリンゴのロゴもあったんだ!」と驚かれる方もいるでしょう。
開業当初は「リンゴが木から落ちた様を見ることから重力というものを初めて認識できた。これからは重力に変わる革命を表す」ということで、画像の一番左のロゴが使われていました。
そして、創業してわずか一年でシンプルなロゴに変更し、その中でも配色などにこだわっています。
まとめ
今回は合計で13個の企業ロゴをご紹介しました。男子向けから女性向けなど、様々なロゴの使い方を発見されれば幸いです。
ターゲットによってロゴのデザインが変わってくることも分かったと思います。
また、ターゲットが違うだけで良いロゴなのか悪いロゴなのかが変わるので、しっかりクライアントのヒアリングを行いましょう。
あまり、過去に有名になったロゴに振り回されることなく、想像力豊かにデザイン制作を進めてください。