【全6種】イラストレーターの仕事と収入事情を明かします。

アニメやゲーム、マンガなどの影響で「将来はイラストレーターになりたい」と思っている人は最近増えてきています。

しかし、そうは思っていても、具体的にどこを目指せばわからないという人や、とりあえずイラスト関係の仕事に就ければいい、という人もいると思います。しかし、イラストレーターになったからといっても、本当に自分がやりたかった仕事にマッチしていなければ意味がありません。

 

そういう人はまず、イラスト関係の仕事が出来る就職先にはどういったものがあり、それぞれ具体的にどういった仕事をしているのかを知ることから始めましょう。それを知ることで、もしかしたら今まで漠然としていた考えが明確になり、自分にぴったりの進路が見つかるかもしれません。

ということで今回は、イラストに関する仕事の種類や仕事内容についてご紹介します。

 

イラストレーターの就職先

ゲーム制作会社

現在、イラストレーターを正社員として最も求めているのはゲーム制作会社です。特にソーシャルゲーム制作の求人が多く、仕事内容はカードのキャラクターイラスト、3DCGイラスト、背景イラスト、ゲーム内の武器やアイテムデザイン、広告用のバナー画像の作成などの仕事があります。

 

デザイン事務所

ポスターや雑誌の広告デザイン、パンフレット、書籍や雑誌の表紙デザイン、店舗の看板などを手がけます。また、制作物によってはディレクターやコピーライターなどとチームを組んで制作をすることもあります。

しかし、最近ではフリーランスへの外部委託が主流になっており、正社員としての採用は少なくなっています。

 

アニメーション制作会社

アニメーションの制作会社では、アニメの原画を描く仕事がメインになります。アニメは膨大な数の絵によって作られていますが、その絵を一枚一枚描いていくことになります。

そのため、想像して自分の絵を表現する力よりも、スキルとスピードが求められ、また実力がつくまで新人のうちは何日も徹夜して、月収が10万円以下の人も少なくないという厳しい業界として知られます。

 

広告代理店

広告代理店では、広告用のポスターや商品パッケージなどを描く仕事がメインになります。

広告代理店は、イラストの専門学校を卒業した後の就職先に多いですが、最近は正社員の採用は少なくなってきており、フリーランスへの外部委託が増えてきています。

 

出版社

出版社は主に、本の表紙デザインや雑誌などの紙面のデザインなどの仕事がメインになります。出版社でイラストを描く場合は、よくイメージされるような華やかな絵や可愛いイラストを描いたりするというわけではなく、あまりスキルが必要の無いようなシンプルなイラストを描くことがほとんどです。

そのため、アニメや漫画のような絵を描きたいと思って出版社に就職した場合は、実際の仕事と描きたかったものが違うということになる場合があります。

 

フリーランス

最近は特に、フリーランスで特定の会社に就職するのではなく、案件ごとに契約を結んで仕事をするイラストレーターが増えてきました。

フリーランスはのイラストレーターは依頼された仕事に合わせて、絵のタッチを変えられる器用さを売りにしている人もいれば、自分のスタイルを確立してそれを貫く人、Webデザインに特化する人など、働き方は人によって様々です。

フリーランスの場合は、自分で自由に仕事の量やスケジュールを決めることが出来るため、自分のペースで仕事をすることが出来ますが、自己管理がうまくできないと、逆に締め切りに間に合わなくなって徹夜になったり、仕事が回らなくなるという事態に陥ることもあります。

 

副業でも出来る在宅イラストレーターの仕事

LINEスタンプ販売

LINEのクリエイターズスタンプを販売している人もいます。昔はスタンプの数が少なかったため、LINEスタンプの販売で数百万円以上を稼いだという人もいたそうですが、現在LINEスタンプのは45万個以上存在するので、実際は作ってもほとんど売れていないという人も多いです。

そのため、LINEスタンプの販売で生計を立てるというのは難しく、趣味やお小遣い稼ぎです。

 

SNSアイコンやヘッダー画像の作成

SNSのアイコンやヘッダー画像などの作成の依頼を受けて、収入得ているという人もいます。

よくブログやSNSのプロフィールに「お仕事の依頼はDMまで」という文章を書いている人を見かけますが、SNSやブログ、自分のWebサイトを通じて依頼を受けたり、クラウドソーシングサイトを利用して依頼を受ける場合がほとんどです。

仕事をしているサラリーマンや学生、主婦でも簡単に始めることができ。趣味の延長線上でお小遣い稼ぎとしてやっている人も多いですが、中にはこれだけで生計を立てているという人もいます。

 

Webサイトのヘッダー、挿絵の作成

個人や企業が運営するWebサイトのヘッダーや記事の挿絵、広告などのイラストを描く依頼を個人で受けているイラストレーターさんもいます。

知り合いや仕事場の人脈からの紹介で仕事を受ける人が多いですが、SNSやWebサイトを使った営業、クラウドソーシングで依頼を受けるなどして仕事を獲得している人もいます。主にデジタルでの制作になってくるので、CLIP STUDIOfirealpacaなどといったペイントソフトを使えるようになっておくことが必要です。

 

イラスト塾

企業だけではなく個人で美術やイラストを教えることを仕事にしている人はたくさんいます。実際に、教室を開いて直接教えている人もいれば、オンラインで動画授業や絵の添削などをして教えている人も増えてきました。

個人でイラスト塾を開くことのメリットは、自分の自由に教えることができ、また生徒にも自由に描かせることが出来るというところです。学校の教師の場合だと、教科書に沿って教えることがほとんどなので、なってからやりたかったこととのギャップを感じてしまう人も少なくないそうです。

 

また、収入的な面でもイラスト塾は塾生が増えていくことで、毎月受講料という形で安定した収入が入ってくるようになるので、他のイラストの仕事よりも生計を立てやすいです。

比較的誰でも始めやすく、安定した収入を得やすいので、フリーランスで絵を描くことを仕事にしたいという人は最初はイラスト塾から始めて、少しづつ他の仕事にも繋げていくといいかもしれません。

 

イラストレーターの収入は?

会社勤めのイラストレーター

制作会社などに就職して、イラストレーターとして働いている人の平均年収は300万円〜500万円で、よくイラストレーターの収入は低いと言われていますが、他の職種と収入にそこまで大きな差はありません。

しかし、実際にはかなり就業時間が終わった後に、残業をしている人がほとんどで、繁忙期には家に数日帰れないという人や、3日間徹夜するという人もいます。そのため、時給に換算するとやはり他の業種に比べると低いと言えるかもしれません。

 

フリーランスイラストレーター

一方、フリーランスのイラストレーターの平均年収は200万円〜300万円で就職してイラストレーターをやっている人と比べると低いですが、中には年収1000万円以上稼ぐという人もいて、その人の実力やこなす仕事の量によって収入に大きな開きがあります。

 

フリーランスと会社のイラストレーターはどっちがいい?

フリーランスと会社勤めのイラストレーターで大きく異なるのは、会社勤めであれば毎月決まった額がお給料として入ってきますが、フリーランスの場合は働いた分だけ収入が増えるが、働いた分しか収入にはならないということです。

なので特にフリーランスを始めたての人は思うような年収を得られないことも多いです。

 

そのため、いきなり独立してフリーランスのイラストレーターとして働くのではなく、まずは会社員として働いて安定した収入を得ながらスキルを磨き、業界内の人脈を広げてから独立するというの1つの手です。

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