正直、チラシのデザインに正解も不正解もありません。
しかし、「あれ?気付いたらこのチラシ最後まで読んでたな。」なんてことありませんか?
興味のないチラシでも、「あれ?」と気づいたら視線が止まっていたようなチラシを作れるのはデザイナーしかいません。
今回はそんなおしゃれで、カッコよくて、可愛いチラシをご紹介します。
目次
シンプルでおしゃれなチラシ3選
デザインをこだわるあまりごちゃごちゃしてしまうことありませんか?
しかし、シンプル過ぎても手に取って内容を見てもらうことはできません。
今回紹介するチラシはそれぞれ個性はあるものの、シンプルなデザインなので、あなたが今行き詰っているデザインのヒントにもなると思います
では、早速、「シンプルなのに、なんか目に留まる」というようなチラシを3つ紹介します。
パーティーの招待状
色を白と黒しか使わないという配色でありながらおしゃれなチラシに仕上がっています。
ポイントは「Zの法則」を意識できているということです。
「Zの法則」…人間の視線の動きの法則。チラシ全体を見た時に左上から右上、左下、右下と「Z」のような視線の動きをする事から呼ばれている。
初めは左上の日程に目が行き、その後このチラシのタイトルである「美容師night Party」、後に詳細の文字、最後に地図や連絡先の詳細とストレスなく目線を運ぶことが出来ます。
美容院の新店舗のチラシ
このチラシのすごいところは「美容室のチラシ」だと分かる見出しが無いことです。
ハサミのイラストのみで目に留まった瞬間に「あ、美容院のチラシだな」と認識することが出来ます。
そして、このチラシに掲載されている内容も絞られているのも見やすい要素ですね。
綺麗な部屋の画像から溢れる興味性を利用したチラシ
このチラシは写真を背景にして文字すらも背景の邪魔をしない様にデザインされているチラシです。
文字は少し小さめですが、目を引きやすいチラシでしょう。
また、やはり右下にはお問い合わせ用の電話番号があるので、文字が少なく情報量が不安でも目に付くところに電話番号を置いておくことでお客さんを逃しにくいデザインにしてあります。
思わず見惚れるかっこいいチラシ3選
「お、このチラシカッコいいなー」と目が留まったことはありませんか?
しかし、内容をよくよく見てみると、「あれ?こんなイベントなの?」とちょっと落ち込んだりもして。でも、本来であれば目が留まることのなかったチラシに一度でも意識を向けさせたチラシは大金星です。
見た目から「お!ナニコレ?」と思ってしまうようなカッコいいチラシをご紹介します。
「Rock MUSICAL PROJECT」のチラシ
こちらのチラシはロックバンドの出演募集のチラシです。
確かにターゲットがロックのバンドマンだからか熱く、カッコいいデザインに仕上がっています。
大見出しで「Rock」とありながらも、中見出しでも「Rock」。Rock好きは二度見してしまう1枚でしょう。
計算間違いではないんです。「1+1=3」のチラシ
一見、「え?計算間違いじゃないの?」と疑ってしまいそうですが、それがこのチラシの狙いなのです。
方程式としては誤りのこの式ですが、こと「理学療法」と「人間工学」に関して言うと「未来」は違うと。恐らくこの講演会でその話がされたことでしょう。
このような「意味が深い」表現であったり、非常識なことが書かれていると目が留まるのです。
方程式で囲まれた 舞台「皿の裏」デザイン
このチラシも意味が分からないデザインで構成されています。
しかし、一番初めに目に行ったのは恐らく「皿」の中にある「目」ではないでしょうか?
実は人間の本能的もので、自然と目を目が合うと数瞬の間、目が離せななくなるんです。
このように、実際はこのチラシからこの「皿の裏」という舞台のことは全く分かりませんが、逆に興味を惹かれる方は多いでしょう。
目が釘付けになるかわいいチラシ3選
可愛いチラシにも色々な種類がありますね。
イラストがかわいいチラシ、文字がかわいいチラシ、デザインがかわいいチラシ、などなど。
ただ、かわいいものを取り入れるのではなく、そのかわいいものの見せ方にこだわったチラシをご紹介します。
裏表でねこの「イラスト」と「写真」を使い分けているチラシ
表にはねこの写真を入れ具体的なサービス内容が記してあり、裏にはねこのイラストで可愛らしく目に留まりやすい「毎日ねこちゃんにあえます」というキャッチコピーを付けています。
またシルエットが同じ形になっていて、面白い遊び心も加わっています。
配色もパステルな色に寄せていてターゲットが好みそうな配色を意識されているチラシです。
イラストがかわいい「くるみ割り人形」のチラシ
このチラシで一番に目につくのが少女とくるみ割り人形のイラストですね。
まず、イラストが絵本のような優しいタッチで目が惹かれ、イラストの細部にまで目が行くようになっています。
また、チラシの左下(意識が最終的に置かれるところ)には「入場無料」の文字があることで、このミュージカルに足を運び安くしています。
「可愛いを研究する」のかわいいチラシ
このチラシには「可愛いを研究する」という文字を大々的に見出しに採用する際に「Fの法則」を組み込んでいます。
「Fの法則」…人間の視線の動きの法則。チラシ全体を見た時に左上から右上。左中央から右中央、と「F」のような視線の動きをする事から呼ばれている。
さらに背景として方眼用紙に女子のイラストが描かれていて、「可愛いイラストを描くことを研究する」ということが良く分かるようになっている。
まとめ
チラシやフライヤーを制作する際に忘れてはいけないのは、必ずチラシやフライヤーには「ターゲット」がいること。
今回は「シンプルなチラシ」、「カッコいいチラシ」、「かわいいチラシ」と大まかに3種類のチラシをご紹介しましたが、この種類しか無いわけではありません。
毎度毎度、制作するチラシの「ターゲット」がいて彼、彼女等が思わず反応してしまうようなチラシを目指しましょう。
しかし、チラシのデザインには正解はありませんので、そのチラシの集客効果はデザイナー本人の経験値が大きく左右します。
一度もチラシの制作をしたことが無い方には勇気のいる一歩かもしれませんが、頑張ってください。