せっかくいいロゴが出来たのに、クライアントから「ここをこう変えて」「ここをこうできない?」と言われて、修正が終わらない。
自信を失ってしまいますよね。
「もっとクライアントが何を考えているか、知れればいいのに」
そう思ったら、ヒアリングをもう一度見直してみましょう。ちょっとしたコツを知れば、クライアントの考えを理解する事が出来ます。
ロゴ制作のヒアリングの重要性
しっかりとコツを押さえてヒアリングを行う事で、クライアントの満足いくロゴを作る事が出来ます。また、クライアントから修正の要望がくることも減ります。
良いイラストレーターや良いデザイナーになれるかどうかは、このヒアリングによって左右されると言っても過言ではありません。
ヒアリングとは
ヒアリングというのは、簡単に言うと「聞くこと」。
ロゴ制作でいうならば、クライアントがどんなロゴをどんな目的で作り、どのように使いたいのか?を聞くことです。
ヒアリングの重要性
ロゴ制作はクライアントに依頼されている以上、クライアントが満足いくロゴを作らなければなりません。もし、ヒアリングを行わないでロゴを制作してしまったなら、自分だけが満足いくロゴが出来上がります。
たとえそのロゴがどんなに素晴らしくても、クライアントの目的や要望に沿ったものではない以上、クライアントからしたら何の価値もありません。せっかく作ったロゴになんの価値もないなんて悲しいですよね。
ですので、ヒアリングをしっかりと行って、クライアントの作ってほしいロゴをしっかりと事細かく知るという事が必要になってきます。
ロゴのデザインを考える上で聞いておくこと
先ほどの書いたように、ヒアリングではとにかく具体的にどういったロゴを作りたいかを聞き出さなくてはいけません。
例えば「かっこいいロゴを作って!」と言われたとします。
その時、自分が考えるロゴのイメージとクライアントが考えるロゴのイメージが果たして一致するでしょうか?
かっこいいロゴといっても、「シュッとしていてフォーマルなロゴ」「アートっぽいロゴ」など人によってイメージするロゴは違います。それでは、クライアントのイメージしているロゴ、目的や要望に沿ったロゴを作ることができません。
抽象的なイメージではなく、具体的なイメージを聞き出さなくてはいけないのです。
それでは具体的にヒアリングでは何を聞けばいいのでしょうか?クライアントを会社として考えてみます。
- どういった思いで会社を立てたのか?
- 今後のビジョンは?
- 競合に比べてその会社は何が強みか?
- 会社を一言で表すと何か?
- 会社のターゲットはどんな人か?
- ロゴで使いたい色、または会社が今まで主に使ってきた色はあるか?
- ロゴは、シンボルマークタイプか、ロゴタイプか?
- どんな印象のロゴを作りたいか?
- ロゴを作る目的は何か?
- ロゴの用途は?
- 納品の日時はいつか?
- ロゴを商標登録するかしないか?
これらを聞き出して、クライアントの頭の中にあるイメージが具体的に自分の頭の中でイメージできるようにします。
ヒアリングの注意点
いくらヒアリングでクライアントの考えを聞いても、人の頭の中の事なので、イメージが本当に合っているか分かりません。ですので、クライアントのイメージが掴めて来たら、ラフスケッチを描いたり、既存のロゴを一緒に見たりして、お互いのイメージのズレをなくしましょう。
そしてヒアリングの際に忘れがちなのは、「修正を何回までするか」という事です。もし、修正が予想以上に多いと、それほど労力がかかりますし、そのロゴにかける時間が長すぎて、次の仕事に進めないなんて事も考えられます。
作ったロゴを商標登録するかどうかも聞き忘れてはいけません。ロゴ制作に使ったフォントが商標登録不可の可能性があるからです。
後々トラブルにならない為にも、これらのことはしっかりと聞いておきましょう。
まとめ
ヒアリングを行う前には、あらかじめクライアントにヒアリングシートを書いてもらいます。しかし、ヒアリングシートだけでは不十分です。
やはり文字だけでは、クライアントの本当の考えや目的が分かりません。クライアントのイメージを自身の頭に落とし込んでロゴを作成し、クライアントが満足いくロゴを作るためにも、ヒアリングをするというのは、手を抜いてはいけない作業です。
また【ロゴデザインの参考例付き!】ロゴ作成が簡単にできる手順とコツではロゴ作成の方法を1から10まで丁寧に記載していますので、是非ご覧ください。