フライヤーというものを知っていますか?
基本的には「チラシ」と同じく何かの商品やサービスを多くの人に知ってもらうための広告ツールです。
そのチラシの中でも主にイベントやライブの宣伝に使われるものをフライヤーと呼ばれています。
デザイナーであればカッコ良く目の引くフライヤーを制作するのは誰しもが持つ目標だと思います。
今回は気付いたら目が留まってしまうようなフライヤー制作のコツについてご紹介します。
目次
チラシ(フライヤー)デザインの構成の基本
チラシというものはやはり人の目に留まらせることを第一に作らなければなりません。
人の目に留まってもらう為には「見にくい」というのは一番避けなければなりません。
「見にくい」と思われない様に気を付けなければならない基本的な構成要素を紹介します。
文字は揃える
【良い例】
これは基本ですが、文字は左に揃える様にしましょう。
中央揃えや左揃えでもズレている場合はそれだけで読みにくくなってしまいます。
「期間」「対象」「科目」・・・などはきっちり揃えることで分かりやすくなります。
余白に余裕を持たせる
上の画像のようなデザインのフライヤーだとぎゅうぎゅうで見にくいですね。
ぎゅうぎゅうな印象を与えない様にフライヤーには余白を意識して作ると良いでしょう。
余白があるだけで「見にくい」ということは無くなります。
見出しを目立たせる
上の画像を見て、まず何から目に留まりましたか?
恐らく「住まいの情報館に行こう」に目が行ったのではないでしょうか。
この後にもご紹介しますが、このような視線の誘導はフライヤー制作において欠かせないテクニックです。
まずは「このチラシが何のチラシなのか」を一目で分かるようにしましょう。
視線誘導するフライヤーデザインのコツ
視線誘導と言っても想像されるほどたいそうなことなありません。
ただ、人間の視線がいくつかの法則にのっとって動いているのでそれに合わせてフライヤーをデザインしましょう。ということです。
今回は代表的な3つの法則をご紹介します。
Zの法則
Zの法則とは上の図のように視線が「Z」の形をすることからなずけられています。
まず、左上に意識が集中し、その後に右上、左下、右下へと意識が移動します。
「Zの法則」では印象に残したい4つの要素を印象付けることが出来ます。
特に最後の左下へ視線が行く際に意識がそこに残りやすいので、「このチラシを読んで、次に何の行動をして欲しいか」を配置しておくと良いでしょう。
例えば、イベントのフライヤーであれば、お問い合わせの電話番号やホームページのQRコードを配置しておくと良いでしょう。
近接の法則
近接の法則は上の図形のように近くにある同じ形の図形または画像を続けて意識してしまうと言った法則です。
これに意識することで、順序良く情報を伝えることが出来ます。
なので、主な使い方としては「各タームの順序」や「カリキュラムの順序」、「目次」などを紹介する際に、抵抗なく認識出来るようになります。
Fの法則
Fの法則とはユーザーの視線が、左上→右上→少し下に下がって左→右→下とアルファベットの「F」のように動くことから「Fの法則」と呼ばれています。
これは横書きの文章を読む際に常に左から意識が始まることからこのような視線の動きをするようになります。
「Fの法則」は文字を読ませる場合にとても役に立ちます。
本来、文字というものは画像に比べて認識しずらいものですが、「Fの法則」を使うことによって読ませることが出来ます。
思わず目に入るチラシ例
特に興味があったジャンルというわけではないのに何故か目に留まったチラシやフライヤーなどはありませんか?
そのようなチラシやフライヤーは上でご紹介した法則にのっとっているという事です。
以下では具体例としてチラシとして思わず目に留まるようなデザインを紹介します。
お米の宅配チラシ
いかがでしょう。何の抵抗もなく初めの見出しに目行ったのではないでしょうか。
このチラシはこのような視線誘導をしています。
細かいところで言うとおにぎりを右上から左下に並べているところから「Zの法則」の誘導をしています。
お月見会イベントフライヤー
背景に使っているイラストや見出しなどに星のを使うなどの工夫もイベントとマッチしていて、イメージがしやすいですね。
このフライヤーも見やすくするために以下のようね視線誘導がされていました。
まず、日程を左上に位置させ、背景からも目立ちやすい黄色で強調しています。
そこから右上の写真から左真ん中辺りの写真へと誘導があり、最後に詳細・お問い合わせ先への誘導がされています。
まとめ
チラシもフライヤー目的は同じであり、手に取ってくれた人の「目に留めてもらうこと」。
その為には「見にくい」デザインにはしてはいけません。
今回は3つほど視線誘導の法則をご紹介しましたが、その法則にこだわるあまり「見にくい」デザインを作らないように注意しましょう。