今更聞けない!Photoshopとは一体何をするものなの?

デザインの仕事をするのに欠かせないPhotoshop。

将来デザイン関係の仕事がしたいと思っている人には必須のスキルであり、デザインツールになります。

デザインにもいろんな幅があり、使用するソフトも様々なものがありますが、今回はその中でもデザイン業界で必須のソフト「Photoshop」について書いていきます!

Photoshopとは?

Photoshopというのは、Adobe(アドビ)というアメリカの会社が提供する、世界で最も有名な画像編集ソフトです。

写真加工・編集をメインとして、写真の色調整・サイズ調整・合成・コラージュ・グラフィック作成・イラスト作成など、本当にいろんなことができます。

 

Photoshop CCとは?

Photoshop CC

iPhoneが6・7・8・Xとバージョンアップするように、Photoshopにもバージョンがあります。Photoshop CCが今現在のPhotoshopの最新バージョンです。

以前までは「Photoshop CS」でした。CCというのは「Creative Cloud」の略で、以前までのCSは「Creative Suite」の略です。

 

Photoshop CSとPhotoshop CCの違い

CSの頃はパッケージ版を購入する買い切り形式でした。一度買ってしまえば、そのバーションのソフトはずっと使えたのです。

ある程度の周期でやってくるバージョンアップ。いわゆるスマホでいう、iOS・OSの更新のようなもので、あげたくない人はその機能のままでお金は払わない、バージョンをあげたい人はお金を払って新製品を購入して更新する。

というようなシステムでした。

 

それに対してCCは、月々定額の使用料金を払うとアプリケーションを使えるようになる「月額制」になりました。つまり期間限定のライセンス形式になりました。

しかし定期的に行われるアップデートは無料で更新することができます。

 

Adobe Creative Cloudの価格

Adobe製品には様々なプランがあるので、自分の目的に合わせてプランを選択しましょう。

個人向け、法人向け、教育機関向けなど様々なジャンルで価格が違ってきます。今回は個人向けの、通常購入版の価格と学生版の価格をまとめました。

 

Creative Cloud

フォトプラン

Creative Cloud

単体プラン

Creative Cloud

コンプリートプラン

新規 980円/月 2,180円/月 4,980円/月
学生 980円/月 980円/月 1,980円/月
使えるソフト
以下の2製品
Photoshop CC
Lightroom CC
以下より1製品
Photoshop CC
Illustrator CC
InDesign CC
Acrobat DC
Adobe Muse CC
Dreamweaver CC
Animate CC(旧 Flash Pro)
Premiere Pro CC
After Effects CC
Audition CC
InCopy CC
以下すべての製品
Photoshop CC
Lightroom CC
Illustrator CC
InDesign CC
Acrobat DC
Adobe Muse CC
Dreamweaver CC
Animate CC(旧 Flash Pro)
Premiere Pro CC
After Effects CC
Audition CC
InCopy CC
Character Animator (Preview)

 

写真加工・編集に特化して使うなら「Creative Cloud フォトプラン

1つのソフトをまずは練習、または必要なものだけ欲しいなら「Creative Cloud 単体プラン

PhotoshopとIllustrator、または3つ以上使いたいなら「Creative Cloud コンプリートプラン

 

を選ぶのがオススメです。

 

PhotoshopとIllustratorのセットで購入するなら単体プランを2回購入するよりも、コンプリートプランを購入した方が値段はほぼ変わらず、PhotoshopとIllustrator以外のアプリケーションも全て使えるようになるのでお得ですね。

 

Adobe Creative Cloudのメリット・デメリット

Adobe Creative Cloudを使うにあったってのメリットとデメリットを簡単にまとめました。

 

メリット1:一度に大きな出費がない

毎月購入プランに従った料金の引き落としになるので、ソフトを買ったら一気にお金がなくなるようなことはありません。

その点、学生や一度に高額で買うのに抵抗がある人にとっては、手がつけやすくなりましたね。

 

メリット2:Adobe Creative Cloudにしかないアプリが使える

ウェブサイトを作成できる「Muse」や、Webアニメーション作成アプリの「Edge」などが使えます。また既存のアプリケーションでもCreative Cloudだけ先行して使用できる場合もあるようです。

Creative Cloudライブラリという写真、グラフィック、ブラシ、カラーテーマ、文字スタイルなど、よく使用する素材を自由に引き出してライブラリに保存しておける機能などもあります。

 

メリット3:プラットフォームの変更が簡単にできる

作業環境をMacからWindowsに変更する場合、以前まではWindows版のAdobe製品を追加で購入してインストールしないといけませんでした。

ですがCreative Cloudの場合はその必要はなく、アカウントの認証を解除・アンインストールしてWindows版をインストールすれば、そのまま使えるようになります。

 

さらに1つのライセンスで2台までインストールすることが可能です。

例えば、「持ち歩きノートPC・Mac」と「自宅デスクトップ・Windows」のような環境でも1つのライセンスでどちらでも使えます。(※2台同時に起動することはできません。)

 

デメリット1:払い続けないといけない

自分が購入したプランの月額料金を払い続けなければ使えなくなります。なので一生Photoshopを使うのなら、一生お金がかかることになります。

 

デメリット2:製品版に戻しにくくなる

Creative Cloudを購入して導入した場合、月額の支払いを停止したらすべてのアプリケーションが使用できなくなります。

製品版にしたい場合は、新たにソフトを購入しなければいけないため、大きな出費が必要になってくるので金銭的な面で困難になることがあります。

 

Photoshop elementsとは?

Photoshop CCとは別の「Photoshop elements」というものがあります。

簡単に言えば初心者向けのPhotoshop。本来のPhotoshopの中にある編集機能がいくつか制限されたバージョンのものです。

 

photoshop Photoshop elements の違い

どちらも画像編集や写真加工に特化しているのは同じです。

 

「Photoshop elements」は、初心者にも使いやすい画像編集ソフトです。

「Photoshop」に比べて分かりやすいガイド付き編集などのサポート機能が充実しています。写真を始めたての人や画像編集ソフト初心者の人、趣味の範囲で加工・編集を楽しみたいという人に合っています。

 

「Photoshop」 は、プロフェッショナルなユーザー向けで高度な編集機能は備わっています。Photoshop Elements でできない編集が 「Photoshop」ではできて、クオリティの高い編集技術を必要とする方に合っています。

 

Photoshop Photoshop elementsどっちを使う

まとめると「Photoshop」は中上級者向け、「Photoshop elements」は初心者向けです。

本格的にこれから勉強するのであれば、すべての機能が使える「Photoshop」を使うのが無難でおすすめです。

 

Photoshopと併用すると効果的なAdobeソフト

Photoshopは画像加工・編集に特化した編集ソフトです。

ですがPhotoshopと他のAdobeソフトと併用して使うことで、効率も上がり、よりクオリティの高い作品を作るのに効果的なソフトを紹介します。

 

1:Adobe Photoshop Lightroom CC

「Photoshop Lightroom CC」はCreative Cloud フォトプランを購入するとセットになっているソフトです。主に”写真”に特化した編集機能が備わっています。

わかりやすく区別すると、Photoshopは「画像」、Lightroomは「写真」ですね。Photoshopでももちろん写真の加工・編集はできるのですが、用途を「写真」と限定した時に、ほぼ使わないような機能があったり、逆にこの機能がないと困る!なんてこともあります。

 

そんな悩みを解決してくれるのが「Photoshop Lightroom CC」です。

Lightroomはとにかく写真に特化していて、写真の管理・現像・編集・共有など、写真が趣味の方やフォトグラファーが必要とする機能がたくさん搭載されています。

 

2:Adobe illustrator CC

初心者だとPhotoshopと混同してしまうことも多い、この「Adobe illustrator CC」というソフト。

違いとしては、写真の編集・加工に向いているのが「Photoshop」で、イラストやロゴなどの制作に向いているのが「Illustrator」です。

 

例えば、写真や元画像を使ったポスターやカードを作りたい時には、写真や画像の加工や編集をPhotoshopで行い、Illustratorで作った自作のロゴとテキストを配置する。

といったように、それぞれのソフトの特性を生かして使い分けるとクオリティの高い作品が作れるようになります。

 

3:Adobe After Effects CC

Adobe After Effects CCは動画編集ソフトです。

「特殊効果」に的を絞ったもので、After Effectsだけで1本のムービーを作るというより、ムービー作品の素材になる一部分を作成し、他の動画編集ソフトを使ってつなげるというようなイメージです。

PhotoshopのファイルをそのままAfter Effectsに読み込んでデータを編集することができます。Photoshopの動画バージョンという感じですね。

 

 

 

まとめ

以上、Photoshopの説明から知っておくと便利な知識を紹介してきました。

Photoshopは世界中で最も愛されている画像編集ソフトです。プロが使うような重要な機能やユーザーのニーズに合わせて様々なシステムが詰め込まれています。そんなソフトを使いこなせるようになるには、時間も労力もかかって決して簡単ではありません。

 

しかし基礎からしっかりと理解して実践しながら扱っていけば、必ずあなた独自の色を持った加工や編集ができるようになり、デザインの仕事に必要なスキルが身についていくでしょう。

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