デジタルのイラストを描くためにはいくつか必要な物があります。
PC・タブレット・ツール…。どれも手ごろな値段…というわけではありません。であれば、出来る限り買い物で失敗はしたくありませんよね。
それぞれの道具にはその道具を使うメリットがあり、デメリットがあります。
その両方を認知したうえでデジタルイラストを描く上で必要な道具を揃えましょう。
今回はデジタルイラストのイラストレーターに必要な道具についてご紹介します。
目次
必ず必要になるデジタルイラストレーターの三種の神器
デジタルイラストでは主にツール購入し、そのツールにある機能を用いてイラストを描いていきます。
そのため、アナログイラストのように必要になる道具の数は少なくて済みます。
デジタルイラストを描く上で必要な三種の神器は以下の通りです。
- PC(ノートPCでも可)
- タブレット本体
- お絵描きソフト
それぞれ詳しくご紹介します。
PC
PCはノートPCでもデスクトップ型PCでもどちらでも構いません。しかし、PCであればどれでも良いというわけでもありません。
PCのスペックが低いと後に紹介するお絵描きツールの処理が重くなり、操作がしずらくなってしまいます。
最低でも以下よりも良いスペックの物を購入しましょう。
- CPU:Core i5 以上
- メモリ:8GB 以上
このくらいのスペックがあれば、ノートPCであっても快適に操作が可能です。
タブレット本体
タブレットにはいくつか種類が存在します。
- 板タブレット(板タイプのタブレット)
- 液晶タブレット
この二つの違いを詳しくご紹介しましょう。
板タブレット
画像をご覧の通り、板タブレット(以下:板タブ)はPC画面を見ながらタブレットとペンを用いてカーソルを合わせ、イラストを描いていきます。
ご想像通り、初めは慣れずに上手く描けない…!なんてこともあるでしょう。
しかし、デジタルイラストでは何度でも修正が可能なので書き直すことが出来ます。
また、板タブは液晶タブレット(以下:液タブ)と比べると手ごろな価格で販売されているので、学生さんのお財布には優しいですね。(相場:¥8,000~\25,000)
重量も液タブに比べると軽く、簡単に持ち運べるので、ノートPCの場合はカフェや喫茶店で気軽に描くことが出来ます。
液晶タブレット
液タブは板タブとは違い、タブレット本体に直接イラストが映し出され描くことが出来ます。
板タブと比べると、紙に直接描くのとあまり変わらないので、描きやすいのが特徴です。
また、板タブと比べても筆圧の感度が高い物が多く、『ハネ』や『はらい』まで精密に描くことが出来ます。
しかし、板タブと比べるとかなり重く、金額もします。(相場:¥90,000前後)
使い勝手も手ごろとは言えないので、購入には吟味した方が良いですね。
お絵描きソフト
イラストを描くにはお絵描きソフトというものが必要になります。
いくつか種類がありますが、大きく分けて無料のものと有料のものの二つに分かれます。
どちらが良いかという話には様々な意見があります。ここでは二つともを詳しくご紹介します。
無料お絵描きソフト
無料お絵描きソフトはいくつかありますが、オススメの無料お絵描きソフトは以下のようなものになります。
- MediBang Paint Pro
- FireAlpaca
- Pixia
- AzPainter2 などなど…
どれも細かい設定が無く、初心者がイラスト作成を始めやすいものになっています。
特にPixiaは長年イラストレーターに好まれ使われているお絵描きソフトです。
デジタルイラストを初めて描く方にはこのPixiaがオススメです。
有料お絵かきソフト
有料のお絵描きソフトにも種類があります。
有料なだけあってかなり細かい設定ができたりするので、初心者の方には扱いが難しいかもしれませが初めから有料のお絵かきソフトで慣れておくのも良いでしょう。
- CLIP STADIO
- SAI
- Adobe Illustrator
オススメは以上の3つです。
どのソフトでもあまり価格や性能の差はありませんが、その中でもオススメが『Adobe Illustrator』です。
Adobeにはイラストの制作以外にもデザインや写真の編集も可能です。(ソフトは別途の購入が必要)
セットが購入することで価格も安くなるのでお得です。
プロのイラストレーターが必ず持ち運ぶ道具
デジタルで描くと言ってもどこでアイディアが生まれるかなんて分かりませんよね。
デジタルのイラストは持ち運べると言っても、どこでもイラストを描き始めることが出来るというわけではありません。
そんな時に持っておいた方が良いのが、『メモ帳とペン』です。
デジタルイラストの制作を始めると意外とメモ帳とペンを持ち運ばないことが多くなります。
デジタルとイラストの違いはもちろんありますが、アイディアが生まれた時、またイラストの練習のためにも意識してメモ帳とペンは持ち運びましょう。
まとめ
今回はデジタルイラストを描くために必要な道具を中心にご紹介しましたが、イラストレーターとしてはデジタルもアナログも違いはありません。
自分に合った道具で自分に合ったシチュエーションで描くために道具を選定してください。
また、デジタルイラストはアナログソフトよりも敷居が高いイメージを持たれがちですが、そんなことはありません。
今では紙に描くのと似た感覚でデジタルイラストも描けます。
新しいことを始めるという意識ではなく、今まで通り素晴らしい作品を作ることを意識してみてください。