
イラストを描いていて「何か目が上手く描けないなー」「手をリアルに描くにはどうしたら良いんだろう」と考えたことはありませんか?
イラストを書き始めたばかりでは当たり前の悩みだと思います。
しかし、そのように技術、技術と求めていくと必要なことを忘れてしまいがちです。
それが「思い」です。
今回はイラストレーターが忘れてはいけない「思い」についてご紹介します。
目次
イラストは技術よりも思いが重要
今ではTwitterやInstagramで自信のイラストを発信することが多くなってきました。
その影響でイラストに対する評価がいいね数や拡散数で判断することが出来るようになってしましました。
そこでより多く反応や共感をされているイラストには一枚であっても「ストーリー」があることが分かっています。
その「ストーリー」を作るために「思い」が重要です。
しかし、そのストーリーというものを作り出すのは容易ではありません。
そこで持っておいた方が良いのが「思い(想い)」です。思いがあるとストーリーを作りやすく、思いを共有しやすいのです。
また、イラストレーターがブランクにお陥る際に最も原因に挙げられるのが、この「思い」の無いイラストを描いていることです。
ただ、「綺麗なイラストを描こう…!」「カッコいいイラストを描こう…!」としても思いが無ければ共感が得られなくなり、イラストを描くことが嫌になってしまうのです。
イラストを描く前に必要な考え方
イラストを描く前に持っておかねばならない考え方があります。
それはそのイラストを「あなたが本当に描きたいか」。
ある程度、イラストを描いていてみんなから評価されていると、評価されることが当たり前になります。
しかし、そのうちに描いているうちに忘れてしまいがちなのが、この「このイラストを描きたい!」という気持ち。
この気持ちが無ければ、イラストを描くことがただの仕事や作業になり、好きだったはずのイラストも嫌いになってしまうこともあります。
イラストを上達させるための考え方
イラストを上達させるには、練習の仕方の工夫や練習量はもちろん必要です。
イラストレーターとしてお金を頂く身分としては練習に試行錯誤することは当たり前です。
さらに上達させ、さらに多くの人から反応を貰うためには「失敗や上手くいかないことがたくさんあるのは当たり前!」と覚悟することが重要です。
うまく描けた自信作に思った程の反応を貰えないことが多々あります。
そんな時に凹んでペンを置いてしまうとそれだけで上達速度は落ちて行ってしまいます。
しかし、上手くいかないことが当たり前だと思えると、「次はこうしてみよう!」とか「この配色が良くなかったのかな。」と反省し、再びエンジンを掛けることが出来るのです。
有名人のイラストに対する思い
今、前線で活動されているイラストレーターさんはどのような思いでイラストを描かれているのでしょうか。
今回は3名のイラストレーターさんのイラストに対する思いをご紹介します。
岸田メルさん
岸田メルさんは趣味のコスプレからイラストを描き始め、ずっと目指されていたお芝居の道への歩みを止め、イラスト一本で来られた方です。
イラストにするのは、可愛らしい女の子が多く、グッズや本も多く出品されているイラストレーターさんです。
「イラストレーターにもいろいろな方向性があって、僕みたいに前面に出る人もいれば、マンガ家でいうアシスタントとか、大きなプロジェクトの中のサポートに徹するような絵を描く人もいる。そういう人は、ほかの人と同じようなタイプの絵を安定してたくさん描くことが大事だったりする。その場合、自分を前に出すと逆に邪魔になることもあるでしょう。反対に、僕は自分でオンリーワンの個性を出していかなきゃ、と思っている。」
転載先:Recruit、「イラストレーター岸田メル インタビュー前編『家族も友達も信用できず、アニメやゲームだけが救いだった』」、fromAしよ!、2016年03月25日更新、https://www.froma.com/contents/life/10009/、2018年06月06日閲覧
イケウチリリーさん
イケウチリリーさんは絵本のような心を掴むイラストを描かれるイラストレーターさんです。
彼自身、かなりの遅咲きでしたが継続をしていくことで、花を咲かせることが出来たと語っています。
人の心をつかむ絵を描きたいと思っています。先日もイベントで作品を展示していたのですが、お母さんに手を引かれた子どもが通り過ぎたと思ったら、引き返して僕の絵を眺めに来てくれたんです。すごく笑顔になってくれたのを見て、「やった!」と心底思いました。自分が願っていることが形になった瞬間でした。
転載先:Recruit、「『不安なときこそ動くこと』 挑戦し続ける遅咲きのイラストレーター・イケウチリリー」、fromAしよ!、2017年12月20日更新、https://www.froma.com/contents/baito/workstyle/39105/、2018年06月06日閲覧
Clara(クララ)さん
Claraさんはとても独創的なイラストを描かれる鳥取で活動されているイラストレーターさんです。
特に『笑顔』をテーマに様々な笑顔を描かれている今大注目の方です。
最近は、最初の時とはちょっと考えが変わってきまして、見ていて笑えるような、少しクスッと笑えるような、「なんでこんな格好しているんだろう」とか「なんでこんな顔してるんだろう」とか、なんかわかんないけどおもしろいと言われるようなイラストを描きたいなと思ってます。
『笑顔』というテーマは昔から変わらないんですけど、今はみんなが笑ってくれるような絵をモットーに描いてます。
転載先:りょうかん、「私はこうしてイラストレーターになった。Clara氏の半世紀を掘り起こす【独占インタビュー】」、りょうかんのつぶやき、2016年07月20日更新、https://ryokan1123.com/clara/、2018年06月06日閲覧
まとめ
イラストは見る人が見ればただの絵ですが、イラストレーターにとっては自分の分身を作り上げるようなものです。
その『イラストを描く』という動作にこだわりを持ち、描きたいものを描くことで人に感動を与えるような素晴らしい作品を作り上げることが出来るのです。
あなたも自身のイラストに自信を持ち、思いを乗せてイラストを描いてみてください。
悩みや憤りを感じることは多々あるかもしれませんが、ひたむきに頑張ってくださいね。