
近年、先進国ではフリーランスという働き方が急激に増えており、日本でもまだメジャーではありませんが、その名前をよく聞くようになりました。
しかし、そもそもフリーランスとはどういう働き方なのか詳しく分からないという人も多いのではないでしょうか。フリーランスとは一体どういう働き方なのか、今回はそんなフリーランスについてご紹介したいと思います。
目次
フリーランスとは?
「フリーランス」というのは、日本フリーランス協会という団体によると「個人事業主または個人企業として業務を請け負う就業形態の一般総称がフリーランス」というように定義されています。
簡単に言うと、特定の会社や組織には属さずに、個人で仕事をしている人のことです。
このフリーランスという働き方は日本ではまだまだメジャーではありませんが、アメリカなどでは既に約1億人(アメリカ人口の3人に1人)がフリーランスとして働いており、実は日本でも最近このフリーランスという働き方が広まってきていて、現在では1200万人以上(日本の人口の10人に1人)がフリーランスとして働いています。
なぜフリーランスは増えているのか?
フリーランスという働き方をしている人は最近急激に増加していて、これからさらに増加が予想されています。
その理由は、インターネットやクラウドソーシングの広がり、大企業に就職することが安定という価値観が変化してきていること、企業の副業解禁などの背景や、一般的なサラリーマンに比べてフリーランスの働き方が魅力的であるということが挙げられます。
フリーランスというと専門性が高く、能力やスキル、人脈がないとやっていけないと思う人も多く、独立したいけど自分にはスキルがないから難しい、仕事が取れず収入が安定しないんじゃないか?という理由でなかなか一歩踏み出せずにいる人も少なくないと思いますが、
クラウドソーシング(個人で仕事を受注出来るサービス)を利用して、文章を書く仕事や、データ処理、単純な事務作業など、専門のスキルが必要なく、比較的誰でも簡単に始められるものを仕事にしている人もたくさんいます。
そのため、現在は日本でも10代から80代の方まで、主婦や学生、シニアの方など様々な人がフリーランスとして仕事をしています。
フリーランスという働き方の5つの魅力
時間や場所に縛られない働き方が出来る
フリーランスのほとんどは会社勤めのサラリーマンとは違い、働く時間を自由に決められ、また職種によっては働く場所にも制限がありません。そのため、毎朝満員電車に乗って会社に向かわなくても、家から出ずに仕事をしたり、カフェや自分のお気に入りの場所など仕事をする場所も自分で選ぶことが出来ます。
年齢やキャリアに関係なく働ける
フリーランスになるためには、資格などが必要だったり、ある程度キャリアを積まなければいけない、と思っている人も多いです。しかし、フリーランスになるのに資格やキャリア、年齢は関係なく働くことが出来ます。そのため、学生でありながらフリーランスとして個人で事業を持っている人、専業主婦で家事の合間に在宅で仕事をしている人、定年退職してからフリーランスで活動を始める人など、様々な人がいます。
人間関係のストレスが減る
日本では、現在新卒社員の3人に1人が3年以内に会社を辞めるというデータがあります。そして、その理由の半分以上が人間関係によるストレスです。しかし、フリーランスの場合は、毎日同じ職場に出勤する必要もなく、また仕事をする上で関わる人を自分の意思で決めることが出来るため、会社勤めのサラリーマンに比べて人間関係によるストレスが少ないです。もちろん、仲のいい人とだけ仕事ができるというニュアンスとは少し違いますが、本当に合わないなと思う人とは、関わらないことも出来ます。
際限なく収入アップが見込める
フリーランスは自分の努力次第で、際限なく収入アップすることも可能です。日本では一般企業の昇給率は約2.3%に対し、中国は約8%、ベトナムは約11%と日本の企業は上昇率が極めて低く、アジア全体で比較しても昇給率が低い国のひとつに挙げられます。つまり、日本では就職しても収入を増やすことは難しいということです。そのため収入アップを目指して副業をやる人や、フリーランスを選ぶ人が増えています。
仕事内容を自分で選べる
フリーランスは何を仕事にするかを自分自身で、選択します。就職してサラリーマンになる場合、希望通りの会社に就職しても、その中で希望通りの部署で、希望通りの仕事をすることが出来るかどうかはわかりません。そのため、一度就職したけれど目指していた仕事とのギャップがあり、フリーランスに転向するという人もいます。このように、フリーランスの自由度の高い働き方が今急激に注目を集めているのです。
個人の知識やスキルが必要な時代
これからフリーランスの人口、フリーランスの仕事は確実に増えていきます。そういう時代に適応していくためには、誰にでも出来る仕事をするだけではなく、個人の力が必要になってきます。
日本もアメリカを追っていると言われていますが、数年に一回、多い人は毎年転職すると言われているアメリカ同様、日本でも1つの企業に就職して定年まで働き続けられる終身雇用というのがなくなってきました。
また、ITが発達してスーパーやコンビニのレジはセルフレジになり、居酒屋の店員はいなくなり全て機械での注文になってきています。どんどんIT・機械の発達により誰でもできる仕事は日本からは無くなってしまい、便利になっていく世の中とは裏腹にこれから自分の仕事が無くなっていく可能性を考え、スキルや人脈であったり、個人の収入源であったりが必ず必要になって来ます。
収入源が会社の給料頼みという人はまずは副業からでも何か1つ始めてみたらいいのではないでしょうか。
Webサイトやアプリでも簡単に始められる
今では『クラウドワークス』や『ランサーズ』、『ココナラ』といった個人のスキルや知識、経験を使って、気軽に仕事を取ることが出来るクラウドソーシングというサービスがたくさん出てきました。
専門的なスキルからちょっとしたアイデアで誰でもお小遣いを稼ぐことが出来るので、フリーランスという働き方には興味はあるけど、自分には難しいと思ったら、こう言ったサービスを使ってみるといいでしょう。