イラストやデザインをたくさん描いていると「あれ?次何描こうかな…。」とペンが止まることってありますよね。
たくさん描きたいけど、アイデアが出て来ないというのは言葉にできないですが、むず痒かったりしますよね。
でも、そんな時に腕を組んで、ただ考えてても中々アイデアは降って来ないものです。
今回はそんなアイディアスランプの状態をいち早く抜け出すための「アイデアを出すコツ」をご紹介します。
目次
アイデアが浮かばない原因
アイデアが出てくる時って他のことをしている時だったり、電車に乗っている時だったりと、イラストと全く関係のない時に思い浮かんだりしますよね。
でも、アイデアが出てきてほしい時に出てこない…。アイデアが出てこない原因とは何なのでしょうか。
それはあなたの脳の中で思い悩んでいるからだったんです。
例えば、あなたが一枚のイラストを描き終え、次に何か描こうかな…。と考えているとします。その時のあなたの脳はイラストのことしか考えていません。
となると、自動的にあなたはあなたの脳の中で答えを探し始めるのです。
例えば、上のようにイラストを描き終えたばかりの時には、「あ、新しい画材買お。」などのアイデアはたくさん出てくると思います。
しかし、それはその場で思いついたものではなく、以前にあなたが見ていた物だったりするはずです。
つまり、アイデアに行き詰った時にはあなたの脳の中だけで考えることを止めてしまうことが一番効率が良いのです。
これから「自分の脳の外からアイデア生み出すコツ」をご紹介します。
テーマを考える
あなたが描くイラストにテーマはありますか?
テーマが決まっていなければ、何もルールの無い状態でアイデアを出さなければなりません。
一見、「ルールが無い方が考えやすいじゃん」と思われる人もいるかとは思いますが、もしそうであれば、あなたは既にアイデアが浮かんでいるはずです。
しかし、テーマと言われて難しく考える必要はありません。
例えば、「可愛い系」とか「清涼感」とか「ちょいグロ系」など。自身のイラストの活動に対して何かしらのテーマを考えるとアイデアが出しやすくなります。
アイデアは必ずメモを取っておく
冒頭でも触れましたが、アイデアはいつ思い浮かぶか分かりません。
そして、いいアイデアを思い付いたとしてもそのアイデアをすぐに忘れてしまう…、なんてことありませんか?
そんな時に役立つのが「メモ帳」です。「ネタ帳」などとも呼ばれています。
メモ帳を持ち運ぶだけで、イラストを描いていない時に思い浮かんだアイデアでもその保存し、描き始める時にはそのアイデアを元に描くことが出来ます。
メモ帳にアイデアを書き溜めることは、イラストを描いていないときの方が自分の脳の外からの知識や考えを取り入れているので、一番シンプルで一番役立つ方法です。
マインドマップを使用する
マインドマップというものを知っていますか?
上の画像のように一つの単語(言葉)から連想できる単語をどんどん線で結んでいき、最終的に一番外側の単語は一番初めの単語の細分化がされている単語になるといった物です。
このマインドマップをイラストのアイデアで応用させると以下のようになります。
- 初めに自身のテーマを書く。
- そのテーマから連想できるのもを書き、線で繋いでいく。
- その一番端にある単語から連想し、イラストを描く。
このようにマインドマップを利用すれば、いくつでもテーマに沿ったアイデアを出すことが出来ます。
マンダラートを使用する
マンダラートというものを知っていますか?
基本的にはマインドマップと似ているのですが、これも言葉では説明がしにくいので、上の画像を見ながら順に説明していきます。
- 長方形を9等分させ、中心のマスにテーマを入れます。
- その外側の8マスにはそれぞれ、中心のテーマを成す要素(単語・言葉)を入れます。
- 長方形を9等分したものの作り、先ほどの8マスに入っていた要素を中心のマスへ入れます。
- 再度、それぞれの外側の8マスには中心の言葉を成す要素を入れる。
- ②へ戻る。
この作業は延々繰り返すことが出来ますが、キリが良いところで止めてください。
この作業を繰り返していくと初めのテーマとは異なった要素を考えやすくなり、しかもその要素は必ずテーマと関係性がある状態になります。
後はテーマに沿って最終的に出てきた要素を用い、イラストを描くことが出来ます。
イメージのインプットをする
先ほどから何度か言っていますが、アイデアを出す一番のコツはアイデアを「自分の脳の外から持ってくる」事です。
そのためには様々なものに触れ、見て、嗅いで、感じることが一番です。
日ごろから「1日で5つは新しい体験をしよう。」と考え、行動することが出来れば、少なくても5つはメモ帳にアイデアを書くことできます。
何気ないことで構いません。例えば、「今日は最寄り駅の一つ手前で降りて、歩いて学校へ行ってみよう!」とかで構いません。
そこで見る景色や感じることからイラストへ還元することが出来るはずです。
「何故?」を5回繰り返す
「何故?」を数回繰り返す、というのはよく経営やなどが問題の棚卸し(問題を見つけること)の際に用いられたりします。
と言っても中々想像はしづらいと思うので、実例を上げます。
スタート:『イラストのアイデアが思い浮かばない。』
Q:「何故、私はイラストのアイデアが思い浮かばないのだろう。」→A:「無意識に描かないものを決めてしまっているからだ。」
→Q:「何故、私は無意識に描かないものを決めてしまっているからだろう。」→A:「他のイラストレーターさんと被るのが嫌だからだ。」
→Q:「何故、私は他のイラストレーターさんと被るのが嫌なのだろう。」→A:「自分のイラストだけが目立ってほしいからだ。」
→(以下省略)
この様に「何故?」というものを繋げていくと、あなたがアイデアを思い浮かばない原因が明確になったり、アイデアそのものを生み出すことが出来ます。
最後の砦!ブレインストーミング
ブレインストーミング(以下:ブレスト)というのは最後の砦です。
今までは「自分の脳の外から」ということを言ってきましたが、このブレストは「自分の脳の中をフルに使う」方法です。
具体的にはとてもシンプルです。時間を計り(初めは5分推奨)、今頭の中にある単語(言葉・文章)を全て紙に書きだすのです。初めはイラスト関係の単語でなくても構いません。
この制限時間がある中でどれだけのことが書きだせるかが鍵になります。
ブレストをしている最中はとても熱中していて、冷静ではありません。
なので、終わった後冷静になった時にブレストした紙を見てみると、「あ、この2つのアイデアを組み合わせてみると面白いかも。」とか「あれ、今考えるとこのアイデアもっと深堀出来るな…。」などと新しい発見がたくさん出てきます。
まとめ
イラストレーターにおいて「アイデア」とは技能と同じくらい重要な要素です。
アイデアが出てこないことを「枯渇している」と言われたりしますが、枯渇している状態はイラストレーターにとって危険な状態です。
ぜひ、今回ご使用かいした「アイデアを生み出すコツ」を参考にどんどん新しい作品を生み出してください。